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救命救急センターのご案内

教授ご挨拶

  先進外傷治療学講座は救命救急センターに2013年2月より併設された講座です。佐賀県内には4施設の救命センターがありますが、佐賀大学医学部附属病院救命センターは県下の基幹施設として外傷から内因性の疾患まで全身管理が必要な様々な患者の対応を行っております。その中で、当講座は主に外傷患者で外科的治療が必要な症例の治療を行うことを使命として設立されました。

 

   院内における新しい重症外傷診療体制の構築の準備を終えて、2014年11月より九州の国立大学病院としては初となる、救命救急センター完結型の重症体幹部外傷診療体制が開始されました。重症外傷診療においては病院前から初療、治療(外科的手術を含む)、集中治療が滞りなくタイムリーに行われることが患者救命においてとても重要です。救命センターに外傷外科医が常駐することで、従来まで行われていたコンサルテーションによるタイムロスがなくなり、的確な治療戦略決定がされるようになった結果、外傷外科発足後のいわゆる「防ぎ得た外傷死」は現在まで0と良好なものとなっています。

 

  外傷外科の開始に先立って当院で導入された、ワークステーション型ドクターカー、ドクターヘリのおかげで佐賀県内あるいは近隣地域からの重傷外傷患者の受け入れが年々増加し、新体制以前と比べると院内での年間の外傷手術件数も約6倍に増えています。当院の重症外傷の半数以上がドクターカー、ドクターヘリにより搬送されており、患者の集約化に加え、救急専門医、外科専門医、集中治療専門医が病院前から的確な処置を施していることが高い救命率につながっています。このように、当講座では、 重傷外傷症例に対する外科的治療に積極的に携わっております。

 

  本国の外傷外科の領域は、若手医師のトレーニングシステムも含めまだまだ欧米に学ぶ部分が多く残されている分野です。手術が必要となる外傷患者数は近年減少しており、日常診療だけでは若手外傷外科医の育成は困難であります。先進外傷治療学講座では日常の診療における卒後教育以外に、救急分野だけではなく一般外科学も含んだ臨床および基礎研究を充実させて参ります。また、当センターの外傷外科スタッフはoff the job trainingである、ATOM、ASSET、DSTC、SSTTなどのインストラクターとして他施設での外傷手術教育にも携わせていただいております。当講座ではその経験をもとに、若手医師に日々の外傷診療指導を行うのは勿論、外科系救急医を目指す医師にはこれらのトレーニングコースにも積極的に参加させており、今後は国内外の留学により臨床と研究のさらなる充実を積極的に推進し、大学機関としての役割を果たして行きたいと考えております。

PROFILE

 
東京医科大学医学部卒

 
東京慈恵会医科大学外科学講座 助手

2007
Cedars-Sinai Medical Center, Assistant Professor

2012
UCLAの外傷外科チームに参加

2013
佐賀大学医学部 先進外傷治療学 教授