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原子力災害拠点病院

佐賀県には玄海町に九州電力の玄海原子力発電所があります。
東日本大震災のように、地震や事故、津波などにより、原子力発電所にトラブルが発生した場合や、またはテロなどにより放射性物質が悪用された場合に、職員や周辺住民を含む民間の方々に放射線の影響が出ることが想定されます。
そのような場合に対応する医療機関として、佐賀県には原子力災害拠点病院が3ヶ所、原子力災害医療協力機関が7ヶ所・団体あります。

原子力災害拠点病院
佐賀大学医学部附属病院、佐賀県医療センター好生館、唐津赤十字病院
原子力災害医療協力機関
多久市立病院、やよいがおか鹿毛病院、NHO佐賀病院、伊万里有田共立病院、白石共立病院、嬉野医療センター、一般社団法人佐賀県放射線技師会

佐賀大学医学部附属病院は、原子力災害拠点病院として、2023年4月より施設の運用を開始しました。施設内では、放射性物質による汚染の程度を測定したり、除染と呼ばれる放射性物質を除去する処置を行ったり、外傷などに対しての応急処置などを行います。
また、放射性物質による影響が大きい場合は九州地域を管轄している、長崎大学の高度被ばく医療センターと協議し、転院も含めたより専門的な治療を行います。
また、他県で原子力関連の事件、事故が発生した際には原子力災害医療派遣チームを派遣することもあります。